最近、「イタリアンレストランはマナーが難しそう」「マナーが多くて気後れしてしまう」といった声をよく耳にします。
確かに、テーブルマナーに不安を感じている方も少なくないかもしれません。
casadellorsoは気軽に楽しめるお店です。構えすぎず、リラックスして食事を楽しんでください。
とはいえ、少しの気配りがあると、より心地よく過ごせるのも事実。
イタリアンレストランで大切なのは、堅苦しいマナーではなく、周囲への思いやりと清潔感です。
この2つさえ意識していれば、初めての方でも安心して楽しめます。
今回は、そんなカジュアルなイタリアンレストランでも役立つ「最低限のマナー」をご紹介します。
そもそも「イタリアン」とは?

「イタリアン」とは、イタリア料理を提供するレストランやそのスタイル全体を指す言葉です。
ピザやパスタなどの馴染みのあるアラカルト料理はもちろん、前菜からメイン、デザートまで一皿ずつ提供されるコーススタイルも人気です。
最近では、カジュアルで入りやすいお店も増え、特別な日だけでなく、日常の中でも楽しめるジャンルとなっています。
イタリアンレストランのコースの流れ
イタリアンのフルコースでは、おおよそ以下のような流れで料理が提供されます。
- アンティパスト(前菜):チーズやハム、サラダなど
- プリモ・ピアット(第一の皿):主にパスタやリゾットなど
- セコンド・ピアット(第二の皿):肉や魚のメイン料理
- ドルチェ(デザート):ケーキやジェラートなど
- カフェ:食後のコーヒー
すべてを頼まなくてもOKで、自分のペースやシーンに合わせて注文しても失礼にはなりません。
イタリアンレストランでのドレスコード
ドレスコードと聞くと構えてしまうかもしれませんが、カジュアルなイタリアンでは、基本的に周囲に不快感を与えない清潔感のある服装であれば大丈夫です。
不安な場合は、お店に事前に確認するのがベストです。
お店の雰囲気に合った服装を選ぶことで、自然と食事も楽しめます。
【食事前】イタリアンのテーブルマナー

ここからは、食事前のイタリアンのテーブルマナーを解説します。
着席のマナー
大きな荷物やコートがある場合は、入店時にスタッフに預けられるかどうか確認してみましょう。
お店によっては、荷物やアウターをイスの横に置けるように、専用のカゴを用意しているところもあります。案内があれば、そちらを活用するとスマートです。
バッグは椅子の背もたれにかけるか、足元にそっと置くのが一般的なスタイルです。
限られた空間を気持ちよく使うためにも、自分の荷物の置き方に少し気を配ると安心です。
ナプキンのマナー
着席後、料理が運ばれてくる前にナプキンを広げて膝の上に置きます。
これは食事中に服を汚さないためのマナーであり、お店からの「さあ、食事を楽しんでくださいね」という合図でもあります。
途中でナプキンが汚れてしまった場合は、スタッフに遠慮せず新しいものをお願いしてOK。むしろ気持ちよく食事を楽しむためにも、清潔な状態を保つのがマナーです。
【食事中】イタリアンのテーブルマナー

次に食事中のイタリアンのテーブルマナーを解説します。
ナイフ・フォーク・スプーンの使い方
イタリアンレストランでは、基本的なカトラリー(食事の際に使用するナイフ・フォーク・スプーンなどの食器類)の使い方を押さえておくと安心です。
通常、ナイフは右手、フォークは左手に持ちます。ただし、カジュアルな場であれば、食べやすいように持ち替えても問題ありません。大切なのは、周囲の人に不快感を与えない動作を意識することです。
また、スープやリゾットなどを食べる際にはスプーンを使います。使い終わったカトラリーは、テーブルにある「カトラリーレスト(カトラリー置き)」があればそこに置きましょう。
ない場合は、お皿の端にバランスよく置いておくとスマートです。
音を立ててカトラリーを置いたり、ガチャガチャと音を立てて使ったりするのは控えめに。
カジュアルなイタリアンでも、美しい所作を意識することで、より心地よく食事を楽しめます。
食事中のカトラリーの置き方
「食べている途中か、もう食べ終わったか」をスタッフが判断しやすくするために、カトラリーの置き方にも一定のルールがあります。
食事の途中で少し手を休めたい時は、ナイフとフォークを「ハの字」にして皿の上に置きましょう。
これが「まだ食事中です」というサインになります。
一方、すべて食べ終わったら、ナイフとフォークはお皿の右側に揃えて斜めに並べましょう(時計の4時の方向にそろえるイメージ)。
この置き方が「食事が終わりました」「お皿を下げて大丈夫です」という合図になります。
このようなちょっとした配慮ができるだけで、スタッフとのスムーズなやりとりが生まれ、お店での体験がより快適になります。
離席する際のナプキンの置き方
食事中にトイレなどで一時的に席を立つ場合、ナプキンの扱いにも気をつけましょう。
ナプキンは軽くたたんで、椅子の上に置いておくのが一般的なマナーです。
テーブルの上に置いてしまうと「もう食事を終えたのかも?」と誤解を招くことがありますし、乱雑に置くのもあまり好ましくありません。
椅子の背もたれではなく、座面にさりげなく置いておくのがスマートです。
何かを落としても拾わない
ナイフやフォーク、スプーン、ナプキンなどをうっかり落としてしまうことは、誰にでもあること。
しかし、落としてしまった場合、自分で拾うのは避けましょう。
レストランでは衛生面を考慮し、スタッフに声をかけて新しいものを持ってきてもらうのがマナーです。
「すみません、ナプキンを落としてしまって…」と一言伝えれば、スタッフは快く対応してくれます。
落ちたものをそのまま使おうとしたり、拾ってテーブルに戻してしまうのは、見た目にもあまりスマートとは言えません。
カジュアルなイタリアンレストランとはいえ、こうした気配りを心がけることで、まわりの人との心地よい空間が保たれます。
【食べ方】イタリアンのテーブルマナー

次に多くの方が不安を感じる部分でもある食べ方について解説します。
パスタの食べ方
フォークの歯の間にパスタを5本ほど取って、皿の端でくるくると巻くのがベストな食べ方です。
他の具材と絡まず、一口で食べやすいサイズになります。
スプーンを使う方法もありますが、イタリア本場ではあまり一般的ではありません。
フォークひとつで綺麗に巻くことができれば、それだけでスマートに見えます。
パンの食べ方
パンは一口サイズにちぎってから食べるのが基本です。
かじりつくのは避けましょう。
また、パンをソースに浸して食べるのも大丈夫です。
最後まで料理を楽しむ方法として歓迎されることもあります。
スープの飲み方
スプーンは手前から奥へとすくい、音を立てずに口へ運びましょう。
飲み口にスプーンを当てて「すする」のはNGです。
残ったスープをパンでぬぐうのもOKですが、あくまでスマートさを心がけることが大切です。
【食事後】イタリアンのテーブルマナー

最後に食事後のテーブルマナーを解説します。
ナイフとフォークは並べて置く
すべての料理を食べ終えたら、ナイフとフォークを揃えてお皿の右側に斜めに並べておきましょう。
これが「ごちそうさまでした」「片づけていただいて大丈夫です」のサインになります。
ナイフの刃は内側に向けて、フォークは背を上にして置くのが基本です。
ただ、カジュアルなイタリアンではそこまで厳密に気にしなくても大丈夫です。
大切なのは、食器を無理に動かしたり、重ねたりしないこと。
片付けはスタッフの役割なので、すべて任せてしまって構いません。
ナプキンはくしゃくしゃにして置く
食事を終えたあとのナプキンは、キレイに畳まず、あえて少し「くしゃっ」とした状態でテーブルの上に置くのがマナーです。
これは、「料理がおいしかったです」のサインになるためです。
丁寧に折りたたんで置いてしまうと、「料理を楽しんでもらえなかったのか」と勘違いされてしまう可能性があります。
ただし、あまりにもぐしゃぐしゃに丸める必要はありません。
軽く握るような形で自然に置いておけばOKです。
まとめ
初めてのイタリアンでも、基本的なマナーを知っておけば自信を持って楽しめます。
大切なのは完璧を目指すことではなく、周囲への気配りと料理を楽しむ気持ちです。
わからないことがあれば、遠慮せずスタッフに聞きましょう。
気負わずリラックスして、楽しいひとときを過ごしてください。
千葉県船橋市にある隠れ家的なイタリアンレストラン「casadellorso(カーサ・デル・オルソ)」では、気軽に本格イタリアンを楽しめる雰囲気が魅力です。
イタリアン初心者でも安心して食事ができるあたたかい空間なので、ぜひ一度足を運んでみてください。
ご予約はお電話にて承ります。
公式サイト:https://casadellorso.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/casadellorso1/